若手社員を成長させるトレーナーの手腕!

あるトレーナーの試み

若手社員に研修でプレゼンテーション能力を身につけさせようとする企業は多いです。図表や映像などの資料をたくさん用意したうえで、プロジェクターを使ってプレゼンの練習をする形式が一般的となっています。しかし自社が予定している企画や開発している新商品に関する知識が少ない若手社員にとっては、いくらたくさんの資料を用意されたからといって、完璧なプレゼンをするのは困難なのです。その現状を見たあるトレーナーは、若手社員にまずは「自分が一番おすすめするモノ」についてプレゼンさせることを試みました。プレゼンで聞き手を引き込み、共感させるコミュニケーションスキルが欠かせないという点では、自分が所属する企業について語る場合も自分がおすすめするモノについて語る場合も一緒だと考えたからです。

自分がおすすめするモノなら、語りやすい!

おすすめするモノは、商品でも飲食店でも何でもOKです。おすすめするモノの魅力を自分なりにプレゼンさせて、受講生全員が語り終えたあとにどのプレゼンで「その商品が欲しい!」「その店に行きたい!」と思ったかをみんなでジャッジするというルールにしました。今まで培ってきた好きなモノに関する知識をフル活用して、1本のプレゼンネタを作る練習にしたのです。若手社員からは、「どのような話し方をすれば、聞き手にちゃんと伝わるのかを自分の好きなモノで確認することができた」という意見が多く、そのトレーナーの研修は好評でした。若手社員たちはおすすめするモノについて語ることで「相手に伝わる話し方」を理解し、それが結果的にプレゼンテーション能力の向上につながったのです。

接客マナーの研修では名刺交換の仕方やお辞儀の角度など作法に関する研修が一般的ですが、表情や声のトーンにも注意が必要です。丁寧な所作を身に付けていても、つい表情や声に本音が出てしまう人が多いからです。